My Story

採譜への想い

音を聴き取り、誰かが弾ける一枚へ。
私が採譜を始めるまでのことを綴ります。

私は幼い頃から、ピアノの音を聴いて「ドレミ」を当てるのが得意でした。
レッスンの中でも、それが一番楽しかったことを覚えています。

けれど当時は、音を聴き取る楽しさよりも、ピアノで成果を上げることが重視される環境でした。

そのままピアノを続け、武蔵野音楽大学へ進学・卒業し、その後は学校の音楽教師になりました。

けれど私の中にはずっと、
「もっと私らしく音楽を楽しむ道があるのではないか」
という思いがありました。

そんなある日。
小学校に勤務していた頃、2年生の子が私にこう話しかけてくれました。

「好きなアニメの主題歌を、楽譜にしてほしい」

その瞬間、
「これこそ私が一番やりたかったことだ」
と、心の中でパズルのピースがはまるような感覚がありました。

それから毎日のように、たくさんの子どもたちが私に楽譜を依頼してくれるようになりました。

学校という場であり、相手は子どもたちだったので、当時はすべて無料で引き受けていました。

音楽室のピアノで弾いてくれた子。
自宅で練習して、うれしそうに報告してくれた子。
その笑顔は、今でも私にとってかけがえのない思い出です。

次は、あの学校の中だけではなく、
世界のどこかで「この曲を弾いてみたい」と願っている方の力になりたい。

そんな思いから、採譜を始めることにしました。

今はAIの時代になり、採譜もAIでできるようになってきました。

けれど、できあがった楽譜の違和感を見つけて整えたり、
弾く人の気持ちや使い方に合わせて、読みやすく、手に取りたくなる形に仕上げたりすることは、
やはり人の耳と感覚が必要だと感じています。

もし私の採譜スタイルが、あなたの求めているものとご縁がありましたら、
ぜひお手伝いさせていただけたら嬉しいです。