はじめに|夢を見るだけでも、意味があるのかもしれない
私の大好きな1980年代のアニメ『宇宙船サジタリウス』のエンディング曲「夢光年」には、 夢を見ることの喜びや幸せを、熱く心へ語りかけてくるような一節があります。
けれど、若かった頃の私は、その言葉に少しだけ違和感を持っていました。
「夢を見るのも幸せだけど、夢って、叶えてこそなんじゃないの?」
そう思っていたのです。
けれど50代になり、世の中も、自分の暮らしも、 いつ何が起きるかわからないものなのだという実感が増してきた今、少し考えが変わりました。
もしかしたら、夢は「見る」だけでも意味があるのではないか。
生活に追われたり、不安にさらされたりしていると、人はいつの間にか、
「夢なんて見ている場合じゃない」
と、自分が本当は何をしたかったのか、何を好きだったのかさえ、少しずつ忘れてしまうことがあります。
もちろん、生きていくために優先しなければならないことはある。
でも、余裕のない時こそ。
ふと一息ついたときに気軽に開いて、
「ああ、そういえば私、こんなことをしてみたかったんだ」
と思い出せる場所があったら。
あるいは、そこからまた新しい夢を思いついたら。
その一つひとつは小さくても、積み重なれば、 いつか現実を少し動かす種になるかもしれない。
夢を叶えるためだけではなく、まず、夢を忘れないために。
そんな場所を作れないだろうか。
この小さなアプリは、そんな思いから生まれました。